Hilton Clean Stayって何? -清潔で安全な滞在のために-
※緊急事態宣言中でありますので、可能な限りStay Homeを心掛けてください。
近頃は感染症に対して過敏に反応するような世の中です。
SARSやMARSの時には想像もつかないほど生活スタイルは様変わりになりました。
連休中での緊急事態宣言中の外出自粛は当然ですが、緊急事態宣言解除後、少しでも旅行気分を味わいたく、ワーケーションや近くのリゾートホテルへの宿泊熱が上がることは間違いありません。
そんな時に、ヒルトンからお知らせが入りました。
ヒルトングループは感染症対策を徹底してお客様により清潔で安全な滞在をお楽しみいただけるようRB社の協力のもと、ヒルトン・クリーンステイ(Hilton CleanStay)プログラムを開発したとのことです。
そこで、今回はクリーンステイプログラムとは一体何なのかについてまとめてみました。
Contents
ヒルトン・クリーンステイとは? What is Hilton Clean Stay?
2020年6月のコロナ感染拡大の真っ只中、ヒルトンホテルの取締役社長 兼 最高経営責任者:クリストファ J. ナセッタが、「洗浄・消毒製品メーカーであるRB社と、全米屈指の医療機関であるメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)と提携し、お客様にこれまで以上に清潔で安全な滞在をお楽しみいただくために、対策を講じてまいります。」と宣言しました。ここからヒルトンホテルがいかに滞在者に安心してホテルステイを過ごしてもらえるか、感染症対策として旅行及びホテル宿泊への懸念に対する信頼獲得に向けた未知の取り組みが始まりました。
まずは、それぞれ提携したメーカー、医療機関について下記に簡単に明記しておきます。
洗浄・消毒製品メーカー「RB社」について
洗浄・消毒製品メーカーであるRB社と聞いて普段我々の生活とどれだけ密接な会社かイメージがつきますか?私はわからなかったので調べてみました。
すると次のブランドロゴは見たことありますか?これらのロゴのいずれかは見覚えのある方がほとんどではないでしょうか?(RBジャパン社より)
石鹸や洗剤、薬などが想像されますね。まさに我々の生活必需品である商品を製造・販売しているメーカーでした。なお、動画で紹介されている通り、日本のヒルトンはミューズを使用されています。
ヒルトングループの感染症対策は、このRB社の製品のライゾール(Lysol)やデトール(Dettol)などの信頼度の高い製品を使って清掃されているようです。 ※感染制御に関する米国の代表的な学術誌「American Journal of Infection Control(英語のみ)」が発表した最近の研究結果では、デトールとライゾールの有効成分に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染連鎖を断ち切る効果があると指摘されています。
メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)について
クリニックという名前がついていても、日本のクリニックとは全く規模が違います。日本の一つの大学病院及び関連病院以上の規模で、グローバルに展開してます。常に全米で最も優れた病院のひとつに数えられており、USニューズ&ワールド・レポート誌の「全米の優れた病院」2020-2021年版では、Mayo Clinic(ミネソタ州)は1位にランクされてます。
右に掲載したロケーション以外に、関連する施設として、中国(3施設)、インド(2施設)にもあります。
Mayo Clinicは医療の専門知識を駆使し、研修方法や清掃手順、品質保証についてアドバイスを行ない、ヒルトンホテルの衛生・消毒プログラムに役立つ医療業界の新しい技術や方法についてのアドバイスも提供したようです。
客室の清掃について Cleaning of guest rooms
ヒルトンのハウスキーピングチームの客室清掃手順は、寝具やタオルなどの使用済みアメニティの撤去から始まります。次に、チームは客室とバスルーム全体を清掃します。カーペットに掃除機をかけ、床をモップで磨き、客室内のあらゆる表面を医療用の洗浄剤で拭きます。
そして、宿泊客の立場に立ち、客室内のいくつかのエリアに徹底した消毒を施します。これは理にかなってますね。
宿泊客が頻繁に触れるエリア
- 照明スイッチ、電子制御装置
- ドアハンドル、ドアノブ
- バスルームの主な表面
- 温度調節パネル
- テレビのリモコン、電話、時計
- ベッド、寝具類
- バスルームのアメニティ
- テーブル、デスク、ナイトテーブル
- アイロン、金庫
- フード&ドリンクのアメニティ
ヒルトンのハウスキーピングチームは、客室内で宿泊客が頻繁に触れるエリアの10箇所を取り上げました。
感染源が付着するエリアを重点的に除菌清掃することで清潔な環境を保つ工夫をされていますね。
※小さなお子様やご年配の方など様々な状況の方を考えるとこの頻度に必ずしも当てはまらないことはありますが、あくまで一般的な視点だと理解しましょう。
客室内の徹底的な清掃が完了し、最後にハウスキーピングの点検係がヒルトン・クリーンステイの客室衛生基準を満たしていることを確認し、「ヒルトン・クリーンステイ客室シール」をドアに貼ります。(わかりやすいですね。)
※シールは使い捨てですね。
ハウスキーピングの頻度の変更や清掃内容・リネンの追加などはフロントデスクに連絡が必要です。
パブリックスペースの清掃について Cleaning of Public Spaces
館内のあらゆるところに、手指消毒液や除菌シートを設置しており、パブリックスペースと従業員スペースでは、エレベーターやトイレのような頻繁に触れるエリアは1時間おきにメンテナンスを実施するなど、定期的な清掃を行っているそうです。清掃した後、ライゾール(Lysol)やデトール(Dettol)を用いてさらに消毒を施しているようです。
スマホを使ったチェックイン&デジタル・キー
4,800以上の世界中のヒルトングループホテルでは、人と接触をしない(コンタクトレス)チェックイン手続きができるようです。
しかし、残念ながら日本では事前にフロントでチェックイン手続きをする必要があります。(おもてなしの精神でしょうか。でも、一度でいいからやってみたい。。。)
ミーティング&イベントへの取り組み Meeting & Event Initiatives
ヒルトン・クリーンステイの第二段階ともいえる「ヒルトン・クリーンステイ衛生基準導入 EventReady 」の主な特徴を紹介。
1) 衛生手順:本プログラムは、先日発表した「ヒルトン・クリーンステイ」の高度な衛生基準をさらに発展させ、イベントを実施する際に徹底した衛生管理を行います。これには、客室や会議室が適切に清掃および消毒された事を証明するシール、パブリックエリアや会場内における消毒コーナーの設置、「EventReady」プログラムの会場内検査チェックリストなどが含まれます。
2) ご予約からお支払いまでの一貫した柔軟性:柔軟性の重要さを十分に踏まえ、お客様と共通の目的意識のもとに以下をご提供します。
・柔軟な価格設定、会場スペースのオプション、契約条件
・小規模な会議では簡略化された契約を提案するなど、お客様のニーズへの臨機応変な対応
・会場および遠隔地の出席者の両方がシームレスに参加できるハイブリッドミーティング、会場設定、クリエイティブなネットワーキングなど、専門的な情報と厳選したソリューションを集めた「Hilton EventReadyプレイブック」
3) 安全と社会的責任を柱とするソリューション:社会的責任を持って会議やイベントを開催できるよう、当社の担当者はお客様と協力し、健康と環境の両方の問題に対処しながらミーティングの目的を達成します。
また、EventReady Playbookでは、視覚的に当日の会場がイメージしやすいレイアウトを写真及び採寸付きで確認することができ、現地に下見に行かずともイベントプランナーと交渉ができるガイダンスが整っています。一見の価値あり。
以上、普段あまり感染症対策ってどんなことやってるのか、根拠を持って取り組んでいることを明言する会社は少ないので、今回お示ししたヒルトンホテル側のたゆまぬ努力に感動すら覚えました。これで安心して宿泊できる環境が整われているヒルトンホテルへの宿泊の楽しみが一層増えましたね。ただ、くれぐれも宿泊者の方々の協力もあって成り立つプログラムでありますので、互いに感染対策に対する高い意識を持てば、この不毛な新型コロナウイルスの蔓延を早急に終わらせる日が近い将来来るものと信じております。
お読みくださりありがとうございました。
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